会長 ごあいさつ 

 平素は同窓会活動にご支援・ご協力をいただき、誠にありがとうございます。

 長引くコロナ禍により“ マスクは顔の一部” と錯覚しそうな昨今でしたが、政府の判断により厚生労働省から「本年3月13日以降のマスク着用は個人の判断で」との基本ルールが示されたことでお互いの感情がわかりやすくなり、日常生活に少しずつ活気と明るさを取り戻しつつあるように感じます。

 本会では2020 年からホームカミングパーティー(八王子懇親会)、おもいでCafé(夢工祭出店)などの年間行事の中止が続いてきました。役員会もzoom ツールを利用したオンライン画面越しとなり、思うように意思疎通が図れない状況が続いています。これは校友会や他の同窓会も同様と思いますが、バーチャルでは得られない会員同士の幅広く深い交流が長らく損なわれてきました。

 このような状況ですが昨年11 月、校友会大分県支部のご尽力により全国大会「大分大会」が開催され、本会会員も参加して親睦と交流を深めることができました。また、本年度スタートした校友会西東京支部との企画連携においても、多くのご支援・ご協力をいただきました。あらためて御礼申し上げます。(詳細は本誌面に掲載)

 そして、例年行っている母校部活動への支援・助成が大きな広がりを見せました。毎年活躍する硬式野球部は元より、55 年ぶりにインターハイ全国柔道大会への切符を手にした柔道部へもエールを送ることができました。以上を含めた詳細は本誌・活動助成報告ページをご参照願います。

 特に、工学院が進める大学~高校~中学校の連携による学習の相乗効果は自動車部に現れています。ソーラーカー製作に中学生と高校生が共同する部活動の日常、そこへ隣接する大学からソーラーチームの学生や大学院生が指導に訪れる姿など。高校生が夢と目的をもって大学へ進み、社会へとはばたくOB・OG になる未来が想像できます。本会は部活動での車両製作やレース遠征費用の一部を助成しており、部員たちは一昨年に鈴鹿サーキットで開催されたソーラーカーレースに初出場で完走し、昨年は南紀・白浜レースで3位入賞を果たしました。その蔭にはソーラーカーのノウハウを指導し、遠路自らソーラーカーを積載した大型トランスポーターを駆って高校生チームを支援する大学工学部機械システム工学科教授・濱根洋人氏の存在が大きいことを付記いたします。

 まだ油断は禁物ですが、本年度は対面で活動できる機会を増やしたいと考えています。新しく本会会員となった皆様。卒業後に本会行事を利用した旧友との再会や交流が、明るく楽しく生き生きと夢へ進む活力になることを願っております。