工学院大学校友会附属高等学校同窓会 会長 内野 正之
一般社団法人工学院大学校友会附属高等学校同窓会員の皆さま、平素はご理解、ご協力、ご支援をたまわり有難うございます。
附属高校は昭和23年(1948年)工学院高等学校として現在の新宿キャンパスで開校し2022年に75周年を迎えています。しかしその前身は昭和19年工学院工業学校と私は思います。第2次大戦で敗戦の色が濃くなる中、多くの若い技術者が学徒動員、学徒出陣して行きました。それは明治維のさなか国の将来を考え工手学校設立された理念と通ずるものが有ると私は思います。
さて同窓会はというと昭和42年(1967年)6月に校友会を構成する6同窓会(大学機械系。化学系、電気系、建築系の4同窓会、専門学校同窓会、附属高校同窓会)の仲間入りし、その一角を占める事と成りました。後発とはいえ高校同窓会もそろそろ60周年を迎えます。
校友会は2024年設立125周年を迎えましたが、これは先程触れた工手学校の同窓会(現:専門学校同窓会)が起源と成っています。
近年の同窓会活動は、2020年からのコロナ感染症により定款で定める「会員相互の親睦と連携」の点では、従来の人の集まりを重視する同窓会活動は企画者側・参加者革の双方に大きな変化が有りました。一方で「母校への協力と支援」「在校生への応援と支援」や同窓生向けの会報の発刊など人が集まらない活動は従来通り行う事が出来ました。しかし同窓会という立場を考えると同窓会員の親睦と連携も模索しながらも進めて行かなければならないのも事実です。そこで、交通の便が良い新宿キャンパスアトリウムで4年ぶりに高校同窓会独自のホームカミングパーティーを2023年12月2日に開催し100名を超える方にご参加頂き盛況でした。参加されたさまざまな年代層の中で20歳代の若い同窓生が多かったのが印象的で「親睦と連携」の重要性を改めて再認識しました。
高等学校同窓会は延べ26,817名を数え、そのうち八王子に移転後の同窓生は18,756名で新宿卒業の同窓生8,061名の2.3倍に成っています。また八王子卒業の一期生は73歳に成ります。日本人の平均寿命を考えると10年後には、ほぼすべての同窓生は八王子卒業生に成るでしょう。この様な事から今後の同窓会活動は10年先を見据えた同窓会づくりが必要と思います。
最後に、校友会は設立125周年を迎え、設立125周年記念誌が発刊されました。その中に2006年に発覚した高校同窓会問題が記載されています。詳細は記念誌の高校同窓会問題、高校同窓会会長挨拶をご覧頂ければと思いますが、現会長として皆様にご心配をお掛けした事を心よりお詫び申し上げます。現在はコンプライアンスと再発防止策を徹底し運営しています。
今後とも引続き附属高等学校同窓会へのご理解とご協力、ご支援を宜しくお願い致します。