工学院大学附属中学校 教頭 田中 歩
日頃より、卒業生の皆さまには多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。今年度より中学校の教頭をしております、田中と申します。非常勤講師を4年間務め、その後専任となり、一貫15期生の担任を6年間、インター1期生の中2・中3担任、高校教務主任を6年間。部活動は着任からサッカー部です。また、文科省の英語教育推進リーダー、21世紀型教育機構・22世紀型教育研究センター所長、Cambridge International SchoolのExam Officerを務めております。
さて、2024年度はコロナの影響は完全に無くなり、多くの行事が行われました。新入生103名を迎え、各学年4クラス計327名のスタートとなりました。また、海外などからの転入生も久しぶりに迎え、徐々に以前の形となっています。
中学1年生は「社会課題」の解決を目標に掲げ、多くの学校が行い始めた探究活動を、10年前から始めた工学院が先導していく思いで、学年団の先生方が行っています。現代の子供たちはPC・スマホ・生成AIがあることが当たり前になっているため、そこにある情報があたかも自分の知識や経験のように感じてしまいます。工学院は、経験して自分の意見を持つことを重視して教育活動を行っております。入学前の課題である「10年後の自分」で描いたものが社会情勢と共にどう変化していくのか、生徒のキラキラした目線が失われることなく探究していけるのか、今後にご期待ください。
中学2年生は11月のプロジェクトツアーで神戸・淡路を訪問しました。1年次から「食」をテーマに探究を進めてきた中で、その核となる行事と位置づけ、「耕作放棄地」で自分たちに何ができるのかを、考えるよりまず体験しました。「農家は時給に換算すると10円になる→農業がなくなればどのような影響か→自分はどうする」と、今の子たちに必要な思考を養いました。また、災害の経験がない状態で被災した場合、主体的な行動をすることは難しくなります。約30年の時が経っても影響がある災害を感じ、何ができるかを考えるきっかけにもなりました。事前に防災に関わる施設を訪問し、インフラの現在も踏まえながら、事前-現地-事後で充実した学びを行いました。
中学3年生は目玉でもある海外異文化体験研修を8月に行いました。今年度、先進クラスは例年同様オーストラリア・アデレードで2週間のホームステイか、オーストラリア・パースでのアドバンストプログラムを選択制で行いました。コロナの影響を考えず、全員参加でできたのはとても大きいことでした。工学院の伝統的な行事として今後もたくさんの学びを与える行事になるという確信が、生徒たちの様子から伺うことができます。
中3インターは、オーストラリア・パースでJapan Festivalに「日本のお祭り」を出店し、現地の方々に日本の文化を発信しました。どうしたら来てもらえるかを考えながら、持ち前の英語力を生かし、自分自身とも向き合うプログラムでした。
全体としては、強歩大会・文化祭・体育祭・映像祭・合唱祭は例年と同様、多くの笑顔に溢れ、生徒一人ひとりの成長がとてもよく見えました。今年度は体育祭でCHEER UPというクラウドファンディング型の取り組みを行い、生徒が創っていく工学院、まさに挑戦・創造・貢献を行っています。
今後も生徒の成長のため、多くのご支援をいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。