2024年度のスタートにあたって

2023年度は、新型コロナウィルス感染症が5月8日に2類相当から5類に変更され、今まで制限されていた活動が一気に活性化しました。もちろん、これは人間が勝手に区分を変更しただけの話であり、新型コロナウィルス感染症が消失したわけでも、危険性がなくなったわけでもありません。実際に、本校においても、特に9月には多くの罹患者が出ました。新型コロナウィルス感染症だけでなく、冬を待たずにインフルエンザも猛威をふるいました。そのような中、本校においては「コロナ前」に戻すのではなく、あの辛い経験から学んだことを活かし、「コロナ前」よりもバージョンアップした学校として、さまざまな活動を展開しました。4月の高尾山強歩大会、6月の芸術鑑賞教室(宝塚歌劇)、7月のRound Square Sports Festival、8月の海外異文化体験研修(中)、9月の夢工祭、10月のRound Square International Conference、体育祭、11月のプロジェクトツアー(中)、12月のグローバルプロジェクト/MoG(高)、合唱祭(中)、1月のRound Square スペイン慶長プロジェクト、2月の映像祭(中)、競技大会(高)、その他にオーストラリア3か月留学など、さまざまな行事を実施することができました。

生徒募集の状況については、2022年度、2023年度と、2年連続で非常に大きな伸びがあったので、その反動か、2024年度は中高ともに本稿執筆(2023年末)時点では2022年度相当の入学者が見込まれています。ただ、学校説明会などでお話を伺うと、熱烈に工学院を支持してくださる方が多く、工学院の魅力、特に本校の生徒や教職員の素晴らしさが、受験生やそのご家族にしっかり届いていることを実感しています。

2022年11月30日にAIチャットボットであるChatGPTが公開されたことについて、前号のごあいさつの中で触れました。その後、たった1年しか経過していないのに、世の中、生成AIなしには成り立たないと言っても過言ではない状況になりました。この急激なパラダイムシフトに対応し、次代の新しい世界をリードできるかどうかは、しなやかでかつタフな問題解決能力が必要です。工学院はそのような時代に適合した新しくかつ価値の高い教育を展開しているという自負があります。

私は、校長としての1期3年を2023年度末で満了し、2024年度から2期目に入りました。自分自身で振り返ってみると、この3年間は私の想定以上に充実したものでした。2期目に入るこのタイミングで、高校副校長や中学教頭をはじめ、教職員の体制を超強力な無敵の布陣にしました。これで、工学院のポテンシャルが益々高まることは必至です。

どうか、同窓会のみなさまには今後ともご支援を賜り、母校の発展をますます加速していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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